買取査定してもらったブランド品が偽物だった!?注意すべき買取業者の特徴とは?

2024/04/10

欲しかったブランド品を手に入れた時は、誰もが嬉しいことこの上ないでしょう。

しかし、そのブランド品が実は偽物だったとしたらどうでしょうか。

ブランド品をある程度使って満足したり使わなくなったりして、買取査定を依頼した時、そのブランド品が偽物だったと判明することがあります。

もし買取査定に出したブランド品が偽物だったら、何か罰則はあるのでしょうか。また、どう対処したら良いのでしょうか。

この記事では、なぜ偽物のブランド品が出回っているのか、買取査定に出したブランド品が偽物だった時どうすれば良いのか、そして、ブランド品買取において注意すべき買取業者の特徴を解説します。

なぜブランド品の偽物が出回っているの?

そもそも、ブランド品の偽物はなぜ出回っているのでしょうか。

「自分が偽物を購入するわけがない」と思われる方も多いでしょう。しかし、偽物のブランド品は思わぬところに流通しており、本物だと信じて購入したのに偽物だった、という可能性もなくはありません。

ブランド品の偽物がなぜ出回っているのか、偽物を購入してしまうかもしれない場合について、解説します。

希少価値の高いブランド品は偽物が流通している

ブランド品の偽物が流通している理由は、一言で言えばニーズが非常に高いからです。

特にルイ・ヴィトンやエルメスといったハイブランド品は、希少価値が非常に高い上に価格も高額で、決して気軽に手に入れられるものではありません。

それゆえに、ブランド品が欲しいというニーズは高いです。

偽物のブランド品は、安価な素材や粗雑な技術が特徴ですが、一見すると本物で、細かいところをよく見ないと偽物と気づけない場合が多いです。

特に最近では、「スーパーコピー」という、良くできた偽物も出回っています。

価格は本物の1割程度かそれ以下であることが多く、偽物とはわかっていながらもブランド品欲しさから購入する人も多くいます。

このように、ニーズが非常に高いものの希少性や価格から手が届かない人が多いこと、偽物なら安価で簡単に購入できることから、ブランド品の偽物は多く流通しているのです。

偽物のブランド品はインターネット通販やフリマアプリに多い

偽物のブランド品を買ってしまうリスクがあるのは、インターネット通販やフリマアプリで購入する際です。

インターネット通販では、たとえ大手通販サイトであっても偽物が売られている場合があります。

サイトを通して個人が出品しているものを購入する場合、出品者が偽物を出していたら偽物を買ってしまうリスクがあるのです。

他にも、格安と謳ってブランド品の偽物を販売している通販サイトはインターネット上に溢れかえっています。

また、フリマアプリでは、個人が出品しているため偽物も出回りやすいです。

一方で、正規店や大手中古販売店での購入ならほぼ確実に本物が手に入るでしょう。

正規店は言わずもがなですが、大手中古販売店は、詳しくは後の項で解説するものの偽物を販売することにデメリットしかないためです。

インターネットの通販やフリマアプリでブランド品を購入する、またはした場合、少なからず偽物を手にするリスクはあるものと認識しましょう。

買取査定を依頼したブランド品が偽物だったらどうする?

それでは、もし自分が買取査定を依頼したブランド品が偽物だったら、どうすれば良いのでしょうか。

また、偽物を売却することで罰則はあるのでしょうか。

この項では、ブランド品が偽物だった場合の買取業者の対応と自分がすべき対処法、そして偽物を売却することで起こり得るリスクについて解説します。

ブランド品が偽物だった場合の買取業者の対応

買取査定を依頼したブランド品が偽物だった場合、ほとんどの買取業者は買取を拒否します。

その際、「偽物だから」とは断言しません。

「買取の対象外」「買取できる基準を満たしていない」などと、はっきりとした回答はせず買取を拒否します。

実際の理由は、「偽物と思われるから」ですが、ブランド品の真贋を見極められるのは大元のブランドのみで、買取店は真贋を断言できないのです。

ハイブランド品は職人が手作りしていることが多く、縫製やロゴマークの位置に若干のズレが生じることがあります。

それを偽物と判断し、買取業者が買取拒否することもあるため、他の買取業者ではすんなりと買取してもらえた、というケースも多いです。

ただ、状態が良いにもかかわらず多くの買取業者で買取を断られたら、偽物である可能性が高いでしょう。

そこで、「偽物でも、利益が出るなら買い取るのではないか」と思った方は多いのではないでしょうか。

実は、買取業者にとって偽物のブランド品を取り扱うことには非常に大きなリスクがあります。

偽物のブランド品を販売した場合、販売者には以下の罰則が課されるのです。

そのため、偽物と疑わしいものは買取しないのがほとんどの買取業者のスタンスです。

しかし、中には「偽物ですが買いますよ」と言ってくる買取業者もいます。

そういった買取業者の狙いや危険性について、詳しくは後述します。

ブランド品が偽物だった場合の対処法

持っていたブランド品を複数の買取業者に査定してもらったものの、すべての買取業者から断られてしまった場合、そのブランド品は偽物である可能性が高いでしょう。

ブランド品が偽物だった場合は、残念ですが手元に置いて使い切るしかありません。

偽物を持っていることで違法による罰則や不利益を被るのではないか、と心配になるかもしれませんが、偽物のブランド品でも持っているだけなら何の問題もありません。

買った時点で「偽物なのではないか」と疑わしく思ったら、入手経路によって返金対応が可能な場合があります。

たとえば、フリマアプリで購入した場合であれば、取引を完了させず事務局に連絡すれば対応してもらえます。

しかし、ブランド品を買取してもらおうと査定に出した時点で、購入から日が経っていることがほとんどでしょう。

日数や手続きの問題で返金対応は望めないため、手元に置いて使い切るか破棄するしかありません。

「偽物でも買い取ってくれる買取業者はないの?」「フリマアプリで売ることはできないの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。

偽物のブランド品でも買い取る業者や偽物のブランド品の販売は非常に危険です。

この後の項目で、詳しく解説します。

偽物とわかった上で売るとどうなる?

前の項でも解説しましたが、偽物のブランド品を販売するのは非常に危険であり、おすすめできません。

たとえフリマアプリなどでの個人から個人への販売だとしても、偽物のブランド品を販売した場合法律違反となり、以下の罰則が課せられます。

以上は買取業者が偽物のブランド品を買取しない理由にも挙げましたが、個人間でのやり取りでも同様です。

偽物だと明記した上で販売したとしても、商標権の侵害にあたることには変わりないため、偽物のブランド品を売ることは絶対にやめましょう。

注意!悪質な買取業者の特徴!

これまで、偽物のブランド品について解説してきました。

一方で、ブランド品の買取を検討する際、買取業者についても注意しなければなりません。

偽物のブランド品が出回っているように、悪質な買取業者も存在しているからです。

この項では、注意すべき買取業者の特徴と、買取査定を依頼する際の業者選びのポイントを紹介します。

「偽物でも買う」買取業者は危険!

ブランド品の査定を依頼した際、「これは偽物ですが、私たちなら買い取りますよ」と言ってくる買取業者が存在します。

こういった買取業者の思惑には2パターン存在しますが、どちらも非常に危険です。

まず、「ブランド品が本物」の場合です。

この場合、買取業者はブランド品が偽物であると嘘を吐き、他では買い取れないからと本来よりも遥かに安い価格で買取しようとしてくるでしょう。

他の買取業者なら真っ当な価格で買取してもらえたにもかかわらず、偽物だと信じてしまい安く買い取られてしまったら、損するだけでなく非常にショックです。

次に、「ブランド品が偽物」の場合です。

前述の通り、偽物のブランド品を販売するのは法律違反であり、罰則が課されます。

それにもかかわらず偽物のブランド品を買取し、販売する買取業者は悪質といって間違いないでしょう。

他の買取業者で買取を断られ続け、「偽物でもいいから買い取る」と言われたら、思わずそこで売ってしまいたくなるかもしれません。

しかし、法律に違反している偽物のブランド品を買取してもらい、再度流通させることは、モラル的にも良くないのは当然ですが、意図せず偽物を手にしてしまった被害者を生む要因となります。

悪質な買取業者に貢献してしまうことで、巡り巡って自分が再び偽物のブランド品を手にするリスクを増加させることにもなります。

以上の理由から、「偽物でも買う」と買取業者に言われたら、取引には応じず断りましょう。

押し買いしてくる買取業者は危険!

押し買いとは、訪問してきた買取業者が、半ば強引に貴金属やブランド品を安価で買い取ることです。

訪問買取における代表的なトラブルとして、問題になっています。

国民生活センターによると、訪問買取に関して寄せられた相談は2020年に6,018件、2021年に6,922件、2022年に7,760件と、訪問買取におけるトラブルが年々増えてきていることがわかります。

国民生活センター PIO-NETに登録された相談件数の推移

押し買いをしてくる買取業者の特徴としては以下です。

  • 突然訪問してくる
  • 衣服などの不用品の買取を依頼したはずが、貴金属やブランド品を出すよう要求される
  • 「売るまで帰らない」などと不安を煽るようなことを言ってきたり、威圧的な態度・言動をしてきたりする
  • 安値で買取しようとする

なお、1つ目の「突然訪問してくる」に関しては、特定商取引法にて禁止されている行為であり、違法です。

特定商取引法 第五章の二 第五十八条の六

そのため、依頼していない・事前連絡がない場合に突然訪問してくる買取業者は、その時点で法律違反を犯しているため決して家の中には入れないか、警察を呼んで対応してもらいましょう。

依頼をしていた・事前連絡があった上での訪問で上記のようなことがあった場合も、一人で対応するのは困難なので警察を呼んで対応してもらうのが良いです。

また、たとえ訪問買取でなくとも、買取業者に対して不信感を覚えたら取引を即刻中止するのが、納得のいくブランド品の買取を実現するためには大切です。

査定を依頼する買取業者は注意して選ぼう

悪質な買取業者について解説してきたところで、最後にブランド品の買取を検討する際に押さえておきたいポイントについて解説します。

  • 大手の買取業者に査定を依頼する
    インターネット上の広告やテレビCMでよく見たり、店舗を全国展開していたりするような買取業者は大手といって良いでしょう。
    大手の買取業者は、偽物と思わしきブランド品は買取を断りますし、押し買いはしません。
    違法行為や悪質な行為は長年の実績に傷をつけるからです。

現代はたった一つの出来事でも、SNSで広まり多くの人の目に留まりやすい時代です。
適正なやり方や価格で買取してくれるでしょう。

  • 査定を依頼する前に口コミをチェックしておく
    どの買取業者に依頼する前でも、口コミはチェックしておきましょう。

口コミは、実際の利用者の声であり、買取業者の信頼性を測る上で非常に重要な指針となります。
「買取してもらって良かった」という声がほとんどであれば安心できますが、「強引に買い取られた」「対応が雑で嫌な思いをした」などとネガティブな声が目立つようであれば、その買取業者は避けておくのが無難です。

  • 複数の買取業者に査定を依頼する
    ブランド品の査定は複数の買取業者におこなってもらいましょう。
    特にハイブランド品は、手作りゆえに個々で差が出たりロゴマークがズレたりして、本物であるにもかかわらず偽物と判断されてしまうことがあります。
    その場合、他の買取業者に査定を依頼したらすんなりと価格がついたということもあります。
    また、単に買取価格の比較ができますし、「他では〇〇円と言われた」と交渉を持ちかけることで査定価格をアップできることもあり得ます。
    複数の買取業者に査定を依頼することで、より納得のいく買取が実現できるでしょう。

まとめ

この記事では、偽物のブランド品が出回っている理由から、持っていたブランド品が偽物だった場合の対応、さらに買取で注意すべき悪質な買取業者の特徴について解説しました。

インターネット上の通販やフリマアプリでは、偽物のブランド品が出品されていることが珍しくありません。

もし気づかずに買ってしまった場合、すぐに偽物とわかれば対処法もありますが、買取してもらおうとした際に判明した場合は使い切るか廃棄するしかありません。

しかし、買取業者によって本物でも偽物と判断してしまうこともあるため、複数の買取業者に見てもらいましょう。

「偽物だが買い取る」と言われたら、取引に応じてはいけません。

また、買取してもらえなかったからといって偽物のブランド品をフリマアプリなどで出品することは違法行為になってしまいます。

ブランド品の購入・買取は、注意しておこないましょう。

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