虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取OK?理由や相場を解説!

2023/08/03

着物は保存が難しく、虫食い・汚れ・カビ・シミが発生してしまうことも多いでしょう。そうなると、修復に時間や手間がかかるため着るわけにもいかず、買取もしてもらえないと諦めていませんか?実は、虫食い・汚れ・カビ・シミがあっても着物は買い取ってもらえるケースがあります。あなたのご自宅に眠っている着物も、買い取ってもらえるかもしれません。

今回は、虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取してもらえる理由や買取価格相場についてご紹介します。最後にはよくある質問にも回答していますので、状態の悪い着物の買取を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取してもらえる?

着物に限らず、基本的に状態はいい方が買取してもらいやすいです。それでは、虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物はすべて買取NGなのでしょうか?

結論を言うと、買取してもらえるケースがあります。ここでは、下記3つについてご紹介します。

  • 虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取してもらえる理由
  • 買取されやすい着物の特徴
  • 買取されにくい着物の特徴

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取してもらえる理由

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取してもらえる理由は、その着物の素材やデザイン、ブランドなどの価値が認められるからです。そのため、虫食い・汚れ・カビ・シミがあっても、それらの価値が高ければ買取が行われます。

また、そもそも修復できれば再販できるため、専門の修復技術を持っている買取業者であれば、修復前提で買い取ってくれるケースがあります。汚れている箇所以外を使って、リメイクされることも少なくありません。

その他にも、日本の着物は海外で需要があるため、多少の汚れやシミがあっても重宝されます。

しかし、状態によっては買取価格が大きく下がったり、買取してもらえない可能性があります。そのため、買取査定を依頼する際は、着物の状態を正確に伝え、適正な価格をつけてもらえるようにしましょう。

買取されやすい着物の特徴

虫食い・汚れ・カビ・シミがあっても、買取されやすい着物には特徴があります。

まず、羽田登喜男や森口邦彦、北村武資など、重要無形文化財の保持者である「人間国宝」の作品は、高額査定となる傾向にあります。また、大島紬や結城紬、牛首紬など、有名産地の着物も高額査定になりやすいです。

これらの価値がある着物は、多少の汚れがあっても需要が高く、高額で取引されやすいのです。

そして、たとえ虫食いや汚れなどがあっても、目立たない場所にあったり、修復が容易だったりすると、買取されやすい傾向にあります。これは、気にしない人がいたり、修復して着たりする人がいるためです。

買取されにくい着物の特徴

一方で、買取されにくい傾向の着物も存在します。

まず、カビやシミにより、劣化が進んでいる着物は買取されにくいです。これは修復できないために再販できず、一部分を再利用するのも難しいためです。

また、臭いが移ってしまっている着物も、買取されにくいといえます。一度移った臭いは完全に取りきることは難しく、カビの増殖にもつながってしまいます。

そして、ウールで作られた着物も虫がつきやすいことから、買取されにくい着物に分類されます。

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物の買取価格相場

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虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物は、やはり状態のいい着物と比べると買取価格は下がってしまいます。それでは、買取価格相場はどのくらいなのでしょうか。

ここでは、虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物の買取価格相場をご紹介します。

まず前提として、虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物でも買取は可能ですが、状態が悪いほど買取価格は下がります。そのため、状態が良ければ数万円する着物でも、数百円~数千円の買取価格になる場合が多いです。

ここまで価格が下がってしまうのは、買い取った後の再販ルートが限られることや修復の手間がかかること、売れ残るリスクがあることなどが原因です。

ただ、シミや汚れがある着物でも、ブランドものや人気のデザインであれば数万円で買取られるケースもあります。

査定に出してみなければわからないことも多いため、虫食いや汚れがあるからといってご自宅にしまっておくのではなく、一度査定に出してみることをおすすめします。

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物の買取に関するよくある質問

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物は、通常とは違い気にかけるポイントが多いです。

そこで、ここでは虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物の買取に関する下記3つのよくある質問に回答していきます。誰しも思うことばかりですので、ぜひ参考にしてください。

  • 虫食い箇所は補修して買取に出した方がいい?
  • シミや汚れは落としてから買取に出した方がいい?
  • カビは落としてから買取に出した方がいい?

虫食い箇所は補修して買取に出した方がいい?

補修せずに、そのまま買取に出すのがおすすめです。

なぜなら、補修は専門的な技術が必要で、不適切な補修は着物の価値を下げる可能性があります。ご自身の手で修復するのはもちろん、修理業者へお願いするのも、避けた方が無難です。

また、買取店では補修前の状態を評価することが一般的です。そのため、虫食い箇所の補修はあまりメリットがなく、そのまま査定に出した方が結果的にいい結果になる場合も多いです。

そのため、虫食い箇所は補修せず、そのまま買取査定に出しましょう。

シミや汚れは落としてから買取に出した方がいい?

シミや汚れは落とさず、そのまま買取査定に出すのがおすすめです。

なぜなら、自己判断でシミや汚れを落とすと、着物の繊維を傷つける可能性があるためです。また、シミや汚れの種類によっては落とす方法が異なるため、専門的な知識が必要です。

そのため、ご自身の手でシミや汚れを落とすことは推奨できません。もし、シミや汚れをどうしても落としたい場合は、専門の知識を持った業者に依頼するようにしましょう。

カビは落としてから買取に出した方がいい?

カビは無理に落とさず、そのまま買取査定に出す方が無難です。

カビを無理に落とそうとすると着物の繊維を傷つけてしまう恐れがあるため、そのまま買取査定に出した方がいいことも多いです。

どうしても気になる場合は、乾いた布でサッと払ってみてください。軽いカビであれば、これで取れる可能性があります。これで取れないカビは、そのままにしておくのが無難です。

このときに、強くこすったりアルコールを使って落とそうとしたりすると、着物が傷ついてしまいます。そのため、カビは専門的な知識を持った業者に任せ、そのまま買取に出すことが最善の選択肢です。

まとめ

着物に虫食い・汚れ・カビ・シミがついていても売却できる可能性は十分にあります。なぜなら、海外需要があったりリメイクできたり、修繕したら着用できたりするためです。

しかし、全ての着物が買取可能というわけではありません。例えば、カビやシミが広がっていたり、強烈な臭いがついていたりする着物は買取が難しいです。

虫食い・汚れ・カビ・シミがついた着物の買取相場は概ね数百円~数千円ほどで、汚れやシミが目立つ場所にあると、さらに買取価格は下がります。

売却にあたっては、下手に補修や染み抜きをしようとせず、そのままの状態で買取査定に出すのがおすすめです。補修や染み抜きをしたからといって、買取価格が大幅に上がることは期待できません。

虫食い・汚れ・カビ・シミのある着物は、そのままの状態で一度、着物専門の買取業者へ査定を依頼してみましょう。

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