使用済み切手を売却することはできる?高く買取してもらえる使用済み切手をご紹介

2023/11/16

一見価値がないと思われる使用済み切手ですが、実は買取業者で買い取ってもらえることをご存知でしょうか?

中には、高いコレクター需要があり、1枚で数万円もの価値が付くものも存在します。

本記事では、使用済み切手が買い取ってもらえる理由や高価買取対象の切手について、詳しくご紹介します。

手元に使用済みの切手が大量にある方や切手の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

使用済み切手を買取してもらうことはできるの?

消印が押してある使用済み切手は、もう郵便料金としては使えませんが、買取をしてもらうことができます。

ここからは、使用済み切手を買取してもらえる2つの理由について、詳しく解説していきます。

切手コレクターに需要がある

使用済み切手の買取が可能な理由の1つとして、趣味で使用済み切手を集めている、切手コレクターに需要があることが挙げられます。

切手についてあまり詳しくない一般の方にとっては、使用済みの切手はあまり価値のないものかもしれません。

しかし、使用済み切手の中には希少価値の高いレアなものが存在します。

そのような切手は、趣味で使用済み切手を集めているコレクターに需要があるため、買取してもらうことが可能です。

「消印」に価値がある

消印自体に価値があることも、使用済み切手が買取してもらえる理由の1つです。

たとえば、国の行事や記念日に押された消印や、限定地域だけに押される消印などは、流通量が少ないことから高額で買い取ってもらえる可能性があります。

高額買取となる珍しい消印については、以下で詳しくご紹介します。

特殊通信日付印

「特殊通信日付印(特印)」は、万博などの国家的記念行事のときだけに押される記念印です。

赤茶色のインクが使われており、サイズは直径約36mmほどと他の消印と比べても大型です。

押される絵柄は記念日にちなんだものが押されるため、日によって異なります。

小型記念通信日付印

「小型記念日付印(小型印)」は地域の記念行事など、国家的記念行事と比較して規模の小さい行事が行われるときに押される記念印です。

インクは特印と同じ赤茶色で、サイズは直径約33mmと特印よりも数ミリほど小さいです。枚数の少なさや使用期間の短さなどから希少価値が高くなりやすい傾向にあります。

風景入通信日付印

「風景入通信日付印(風景印)」は、全国各地の名所や特産品などを描いた特別な消印です。インクは特印と同じ赤茶色で、サイズは直径約36mm以内となっています。

名所ごとに絵柄が異なり、入手できる地域が限定されるため、希少価値が高いとされています。

初日用通信日付印

「初日用通信日付印(初日印)」は、切手やはがきの発行日に押される日付印です。

ハトのマークが描かれていることから、別名「ハト印」とも呼称されています。

ハト印には4種類あり、和文ハト印、機械ハト印、欧文ハト印、絵入りハト印などがあります。

満月印

「満月印」とは、コレクター用語で切手の中心に綺麗に丸く押された消印のことです。

特に、切手の中心に収まったバランスの良いものや、インクがはっきりとしているものほど希少価値が高く、査定額が高額となります。

高く買い取られる可能性がある使用済み切手の買取相場

使用済み切手の中には、イラストの珍しさや発行枚数の少なさから、特に高く買い取ってもらえるものがあります。

ここからは、高く買い取られる可能性がある使用済み切手の買取相場をご紹介します。

赤猿

「赤猿」は、赤い背景に黒い猿の絵が描かれた中国切手で、プレミア切手としてコレクター人気が高い切手です。

高値が付きやすい中国切手の中でも赤猿は特に価値が高く、買取相場はおよそ100,000円~170,000円ほどとされています。

赤猿に高値がつく理由として、赤猿が発行された当時の中国では切手の収集と輸出が禁止されており、流通枚数が少なかったためとされています。

オオパンダ

「オオパンダ」はパンダの絵が描かれた中国のプレミア切手で、シリーズものとして全部で6種類発行されています。

1963年発行の1次と1973年発行の2次に、3種づつに分けて発行されていますが、第1次切手の方が発行枚数が少ないため高値が付きやすいです。

買取相場は、5,000円~18,000円ほどですが、6種類全て揃っているとさらに高値での買取が期待できます。

月に雁

「月に雁切手」は、浮世絵師である歌川広重の「月と雁」が描かれた切手で、「見返り美人」に並ぶ人気を誇ります。

5枚セットで発行されており、1枚の買取相場は5,000~7,000円程度ですが、5枚セットであればさらに高値が付き、買取相場は12,000~40,000円前後となります。

見返り美人

「見返り美人」は、浮世絵師である菱川師宣の「見返り美人図」が描かれた切手です。

発行された当時、浮世絵が題材となった切手は珍しく、レアな切手として国内外から注目されていました。

5枚つづりで発行されたシリーズもので、買取相場は1枚だと500円ほどですが、5枚つづりだと5,000円~15,000円ほどの値が付きます。

毛主席(詩詞)

「毛主席」は、毛沢東をモチーフにしたプレミア中国切手のシリーズで、全部で14種類が発行されています。

詩人としても有名な、中国の革命指導者である毛沢東を称えて発行された切手で、毛沢東や詩詞が描かれています。

買取相場は、14種類全てが未使用で揃っているものは100,000円~150,000円ほどと、かなり高額です。

使用済み切手を高く売却する方法

使用済み切手をできるだけ高く売却するには、3つのポイントに気を付ける必要があります。

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

綺麗に保存しておく

使用済み切手は、保存状態が悪いと価値が下がってしまうため、綺麗に保存することを意識しましょう。

切手を扱う際は、シワや汚れが付かないように専用のピンセットを使用したり、ファイルで保管したりしましょう。

「消印」の全体を切り取って売却する

使用済み切手を高値で売却するためには、消印の種類が分かるように消印全体を切り取ることも重要です。

消印が切手からはみ出ている場合でも、全体を囲むように切手の周りごと切り取ってしまいましょう。

封筒から切手をはがして売却する

使用済み切手をはがきや封筒からはがしておくことも重要なポイントです。

多くの切手コレクターは切手単体でコレクションするため、切手をはがしておくことで買取業者の手間が省けて、買取額が上がる可能性があります。

切手を綺麗にはがすには、洗面器に張ったぬるま湯に切手を浮かべてはがす「水はがし」という方法が有効です。

使用済み切手が買取できない場合は?

買取価格が付かない使用済み切手は、福祉団体やボランティア団体などに寄付することが可能です。

ここでは、福祉団体やボランティア団体に切手を切手を寄付できる制度について解説します。

使用済み切手に買取価格が付かなかったら寄付しよう

NGO団体の日本キリスト教海外医療協力会やNPO団体、ボランティア団体などでは、使用済み切手の回収が行なわれています。

切手を回収する目的としては、切手コレクターや買取業者に売却して、その資金を活動費に充てたり、発展途上国の支援金やワクチン助成などに利用されたりしています。

寄付のため、お金として自分の手元に帰ってくるわけではありませんが、価値の付かない切手を大量に所有しているという方におすすめの活用方法です。

使用済み切手を寄付する手順とは?

使用済み切手を寄付する際は、以下の手順で行いましょう。

まず、消印も含めて周囲に0.5〜1cm程の余白を残して、切手をはがきや封筒から切り取ります。

次に、切手の分類分けを行います。通常の切手と記念切手など分ける必要はありませんが、日本切手と外国切手は分けておきましょう。

最後に、ホームページなどで寄付したい団体の住所を調べて切手を郵送します。

まとめ

切手は日常で何気なく目にするものですが、中には1枚で数万円もの価値が付くものがあります。

また、特定の消印が押してあるものや、保存状態が良いものも、高価買取となりやすいです。

使用済みだからといって捨ててしまうのではなく、高値が付くものかどうか一度調べてみましょう。

目ぼしいものがあれば、一度買取業者に査定を依頼することをおすすめします。

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