時計買取では、時計の状態が一番大切であり、購入した状態に近いほど査定額が上がるので、時計全体についた汚れはできる限り落としておくことが大切です。
時計は直接肌に触れるアイテムなので、汗や皮脂で知らないうちに汚れてしまいます。
柔らかい布で拭くだけでもきれいになるので、汚れを落としておきましょう。
ただし、ここで注意点があります。金属部分を磨いたり刻印を削ったりすることで、逆に傷つけることです。
隙間に詰まった汚れは爪楊枝や柔らかい毛先の歯ブラシで落とすことができますが、金無垢など、素材によっては傷つけてしまう恐れがあります。無理に汚れを落として傷が付くと査定額が下がってしまうため注意が必要です。
「時計をきれいにする」ことは面倒ではあるものの、買取価格を上げるために必須となるのでぜひ取り組んでみてください。

時計を高く売る上で、付属品の有無は非常に重要です。買取の際は、付属品をできる限り揃えていきましょう。
そして、付属品の中でも特に重要なのが保証書です。保証書はその時計が本物であることを証明するもので、保証書がないと大幅に値段が下がります。
その他にも付属品には時計が入っていた箱、コマ、替えベルトなどさまざまな物があり、メーカーによって異なります。
コラボモデルや限定モデルなどは、豪華なノベルティグッズが付属していることもあるので、時計購入時の付属品は、残っているものがあればすべて用意しましょう。

オーバーホールや修理を過去に受けたことがある方は、正規のオーバーホール証明書や修理明細が発行されます。
これは、その時計が正規店で修理を受けた本物であることを証明する書類になるため、保証書と同じくらいの信頼性がある書類です。
時計買取の場合、通常買取後にオーバーホールがおこなわれるものの、過去に受けたオーバーホールの明細があることで買取業者側の手間が省かれ、買取価格も上がるのです。
ただし、オーバーホールは買取前に必ずしも受ける必要はありません。
オーバーホールにより上昇する買取価格よりも、オーバーホールを受ける料金のほうが高くなってしまうことがあるからです。
そのため、もしメンテナンスをしたことがあり、手元に時計の修理明細などがあれば必ず持っていきましょう。

よく時計は古いほうが価値が出ると考える方がいますが、実はそれは間違いです。
時計は、精密機械のため保管の方法によっては経年劣化が起こります。
ですので、劣化する前に早めに査定へ出すことをおすすめいたします。
時計の買取価格は、一部のレアなヴィンテージを除き、新しいモデルほど高くなる傾向があります。
見た目が変わらなくても、古いモデルは内部のコンディションが劣化していることも多いため、時計を売るときはできるだけ新しいうちに売るのもコツのひとつです。

時計は時期によって販売価格が上下するため、なるべく販売価格が高いタイミングで査定に出しましょう。
時計買取のおすすめのタイミングは円安の時期です。
円安になると、海外ブランドの時計の新品価格が値上がりします。
円安が続いた2022年は海外の高級時計ブランドの値上げラッシュが続き、例えばロレックスでは前年比20%近く値上がりしたモデルもあります。
円安による値上げで新品の時計が買いにくくなると、自然と中古品に人気が集まります。
中古品の需要が増えると、買取価格もアップするため、円安の時期は時計の絶好の売りどきでしょう。