着物買取はトラブルだらけ?事例や悪徳業者の特徴、見分け方を解説!

2023/08/02

着物買取は便利ですが、トラブルもつきものです。思い入れのある着物を思い切って買取に出すのに、トラブルには巻き込まれたくないですよね。悪徳業者にあたると大きく損してしまう可能性もあるため、トラブルに巻き込まれない方法を知っておきましょう。

今回は、着物買取のトラブル事例や悪徳業者の特徴、トラブルを避ける方法についてご紹介します。簡単にできるトラブル回避方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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もはや詐欺?着物買取の悪質なトラブル事例6選

着物買取では、さまざまなトラブルが発生しているのが現状です。そのようなトラブルに遭わないためにも、事例を知っておきましょう。

ここでは、着物買取でありがちな悪質なトラブル事例を6つご紹介します。

  • 訪問・出張買取での「押し買い」
  • 着物以外も買い取られる「抱き合わせ買取」
  • 査定額が安すぎる「買い叩き」
  • 出張費・キャンセル料などの「費用請求」
  • 宅配買取で起きがちな「商品の扱い」
  • 振り込みがされない「持ち逃げ」

訪問・出張買取での「押し買い」

訪問・出張買取は、トラブルが起きやすいです。一部の悪質な業者は、訪問・出張買取の際に押し買いを行うことがあります。

押し買いとは、業者が強引に商品を買い取る行為です。例えば、業者が訪問・出張買取を名目に訪れ、着物の価値を適切に評価せず、低価格で買い取ろうとするケースです。

また、消費者が断ろうとしても、業者がなかなか帰らない、または高圧的な態度を取ることで消費者を困惑させ、結果的に不利な条件で買い取らせる事例も報告されています。

訪問・出張買取を利用する際は、業者の評判や信頼性を事前に確認し、押し買いに遭わないようにしましょう。

着物以外も買い取られる「抱き合わせ買取」

抱き合わせ買取とは、着物以外の商品も一緒に買い取ることを強要する行為を指します。

悪質な業者が訪問・出張買取を名目に訪れ、着物だけでなく、他の洋服や貴金属なども一緒に買い取ろうと査定を強要してくるケースがあります。この場合、応じてしまうと本来売るつもりがなかったものまで売る羽目になってしまい、後悔の原因になってしまうでしょう。

査定を依頼していない商品は断る権利があるため、自分が売りたい商品だけを売るようにしましょう。

査定額が安すぎる「買い叩き」

買い叩きとは、商品の価値を適切に評価せず、安価で買い取る行為を指します。一部の悪質な業者は、着物の価値を適切に評価せず、極端に安価で買い取ろうとしてくるため注意が必要です。

これは、消費者が商品の適正な価値を理解していないことを利用した行為で、相場を知らないと引っかかってしまいます。

中には、消費者が他の業者に査定を依頼しようとすると、業者が高圧的な態度を取ることで消費者を困惑させ、結果的に不利な条件で買い取らせる事例もあります。自分でも相場を把握しておき、買い叩きに遭わないようにしましょう。

出張費・キャンセル料などの「費用請求」

出張費・キャンセル料などの費用請求は、消費者が予期しない費用を負担させる行為です。一部の悪質な業者は、依頼時は出張費やキャンセル料がかからないと説明したにもかかわらず、実際は請求してくるケースがあります。

そのため、費用の詳細を明確に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。できれば、事前に書面などで確認しておきましょう。

宅配買取で起きがちな「商品の扱い」

宅配買取は、商品を業者に送ることで査定を行うサービスです。宅配買取は便利ですが、注意事項もあります。

悪質な業者にあたると、業者が商品を適切に扱わず、商品が損傷したり紛失したりするケースがあります。また、消費者が商品の返却を求めても業者が応じない、または高額な返却費用を請求するなどのトラブルも存在します。

そのため、宅配買取を利用する際は、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

振り込みがされない「持ち逃げ」

持ち逃げとは、商品の買取後、約束した金額を振り込まない行為を指します。トラブルの中では一番悪質な行為で、数は多くありませんが、存在するのは事実です。

持ち逃げされてしまうと、金銭的な損失はもちろん、思い出の詰まった着物を盗まれることになってしまいます。そのため、依頼先の業者の情報はしっかり確認し、買取後の振り込みも確認しておきましょう。

着物買取でトラブルになりやすい悪徳業者の特徴5選

本に書いている人

着物買取でトラブルになる業者には、いくつか共通点があります。知っていれば対策ができるため、悪徳業者の特徴を把握しておきましょう。

ここでは、悪徳業者に共通している特徴を5つご紹介します。

  • 突然の電話や飛び込み営業をしてくる
  • 対応が悪い
  • 古物商許可証の提示がない
  • なかなか帰らない
  • お願いしていない商品の査定を求めてくる

突然の電話や飛び込み営業をしてくる

突然の電話や飛び込み営業を行う業者は、悪徳業者である可能性が高いです。

これらの業者は、一般的に「不要品買い取ります」と言って突然の電話や飛び込み営業で訪問しようとしてきます。しかし、本当の目的は、自宅まで押しかけ、貴金属製品のような高価な品物の買い取りを狙っていることが多いです。

健全な買取業者であれば、突然の電話や飛び込み営業は行いません。そのため、不審な電話や飛び込み営業には注意が必要といえるでしょう。

対応が悪い

対応が悪い業者は、信頼できる業者とは言えない可能性があります。

悪徳業者は、利用者の不安や疑問に対して適切に対応しない場合が多いです。また、利用者に対して不適切な態度を取ることもあります。

具体的には、査定額についての説明を適切に行わない、査定結果についての質問に対して適切に答えない、などが挙げられます。

対応が悪い業者に対しては、十分に警戒しましょう。そして、よっぽどのことがない限り、対応が悪い業者へは依頼しない方がいいでしょう。

古物商許可証の提示がない

古物商許可証の提示がない業者は、法律に違反している可能性があります。

買取業者は、訪問時に必ず訪問目的や行商(古物商許可証)、会社名や住所・電話番号が記載された名刺の受け渡しを行わなければなりません。

しかし、詐欺目的の悪徳業者は身分証の提示はおろか会社名や電話番号・住所などを明かしたがらず、名刺の受け渡しも拒否する場合があります。このような業者は悪徳業者である可能性が高いため、注意が必要です。

なかなか帰らない

なかなか帰らない業者は、押し買いを試みている可能性があります。一度自宅へ入れたら最後、あの手この手で高価な商品の買取を執拗に迫ってきて、売るまで帰ろうとしません。

健全な業者であれば、押し買いはしません。なかなか帰らない業者の場合は、悪徳業者の可能性が高いといえます。

お願いしていない商品の査定を求めてくる

お願いしていない商品の査定を求めてくる業者は、抱き合わせ買取を試みている可能性があります。

通常の買取業者であれば、査定を依頼した商品のみを査定してくれるため、お願いしていない商品の査定を求めてくる業者は悪徳業者の可能性が高いといえます。

お願いしていない商品の査定を求めてくる業者に対しては、十分に警戒し、きっぱり断りましょう。

着物買取でトラブルを避ける5つの方法

着物買取でトラブルに巻き込まれないためには、トラブルを避けるための方法を知っておく必要があります。

ここでは、着物買取でトラブルを避ける5つの方法についてご紹介します。どれも簡単にできるものばかりなので、すぐに実践してみましょう。

  • 口コミや評判、買取実績を調べる
  • 名刺・古物商許可証を確認する
  • 買取価格相場を把握しておく
  • 売りたくなければハッキリ断る
  • 相見積もりをとる

口コミや評判、買取実績を調べる

口コミや評判、買取実績を調べることは、信頼できる業者を見つけるための重要なステップです。

口コミや評判は、他の顧客が業者との取引でどのような経験をしたかを示すもので、業者の信頼性やサービス品質を評価するための重要な情報源です。

また、買取実績は業者がどの程度の価格を付けているか、どのような品物を買い取っているかを示すため、自分の着物が適切な価格で買い取られる可能性を判断するための重要な指標となります。

口コミや評判が悪く、買取実績が低い業者は避けるべきでしょう。

名刺・古物商許可証を確認する

業者から名刺や古物商許可証を受け取り、その正当性を確認することは、安全な取引を行うために必要です。

名刺は業者の正式な連絡先や所在地を確認するための重要な判断要素であり、古物商許可証は業者が法律に基づいて適切に業務を行っていることを証明するものです。これらを確認することで、業者が信頼できるかどうかを判断できます。

例えば、業者が名刺を渡さなかったり、古物商許可証を提示しなかったりする場合、その業者は信頼できない可能性があります。

そのため、査定を始める前に、名刺・古物商許可証の提示を依頼するようにしましょう。

買取価格相場を把握しておく

買取を依頼する前に、その商品の買取価格相場を把握しておくことが重要です。

買取価格相場を把握しておくことで、不当な価格での買取を避けられます。また、相場を知っていることで、適正な価格で買取を行ってくれる業者を見つけやすくなります。

買取価格相場は、インターネットで調べれば情報が出てきます。おおよそでもいいので、把握しておくようにしましょう。

売りたくなければハッキリ断る

買取価格や業者の対応に納得できない場合、きっぱりと断ることが重要です。無理に売る必要はありません。

買取業者によっては、強引な手法で買取を進める場合があります。例えば、強い口調で査定・買取を強いられたり、売るものがないと返答すると、身に着けている指輪やネックレスを無理やり査定・買取されたりするといったようなケースです。

また、買取された品物は、クーリングオフにも応じてもらえず、訪問後は電話も繋がらないという事例も存在します。

そのため、買取価格や業者の対応に納得できない場合は、その場で断ることが重要です。断るのが苦手な場合は、家族や知人に査定当日に立ち合ってもらうのも有効な手段です。

相見積もりをとる

複数の買取業者から見積もりを取ることは、着物の適正な買取価格を把握し、信頼できる業者へ依頼するための重要な手段です。

基本的には、業者ごとに買取価格は異なるのが一般的です。そのため、一つの業者だけに依存せず、複数の業者から見積もりを取ることで、相場や最も高く買い取ってくれる業者を把握できます。

なるべく高く買い取ってもらうためにも、着物の買取を考えている場合は、必ず複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

その他、細かい注意点は着物買取の注意点とは?事例やトラブル時の対処法も解説!で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

まとめ

着物の買取には、さまざまなトラブルが潜んでいます。押し買いや抱き合わせ買取など、悪質な手口は多岐にわたります。これらのトラブルを事前に防ぐには、突然の電話や飛び込み営業など、悪徳業者に共通する特徴を理解する必要があるのです。

また、口コミや評判、買取実績の調査、名刺や古物商許可証の確認など、自分自身でできる対策もあります。

着物の買取は、適切な知識と行動があれば安心して依頼できます。着物の買取を検討している方は、この記事を参考に、ぜひ自己防衛のための対策を講じてみてください。

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