着物買取の注意点とは?事例やトラブル時の対処法も解説!

2023/08/03

着物買取の業界には、数は少ないながらも悪質な業者が存在します。そのような着物買取業者にあたらないためには、業者を探すときから注意しておくことがポイントです。悪徳業者にあたると時間・費用をともに無駄にしてしまうため、注意点を把握しておきましょう。

今回は、着物買取業者を探すとき・査定中の注意点や、トラブルに遭遇したときの対応方法についてご紹介します。着物買取を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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着物買取で注意すべき!悪徳業者のトラブル事例

着物買取業者の中には悪徳業者が存在し、そのような悪徳業者にあたるとトラブルになるケースも多いです。

ここでは、実際にどんなトラブル事例があるのかについてご紹介します。

実際に存在する主なトラブルは、下記の6つです。

  • 押し買い
  • 抱き合わせ買取
  • 買い叩き
  • 説明のない費用請求
  • 返送時の汚れ
  • 持ち逃げ

これらのトラブルに遭遇すると、時間的だけではなく金銭的なコストが発生するケースもあるため、十分に注意する必要があります。

「自分はトラブルに巻き込まれないから大丈夫!」と思っていてもが、悪徳業者による買取トラブルは珍しくありません。国民生活センターには、例年およそ5,000~6,000件もの相談が寄せられています。

年度2019202020212022
相談件数5,2206,0186,9215,159

出典:訪問購入(各種相談の件数や傾向)|国民生活センター

ただ、買取業者がすべて悪質というわけではありません。しかし、注意は必要なため、トラブル事例や対処法を知っておきましょう。

トラブル事例については、着物買取はトラブルだらけ?事例や悪徳業者の特徴、見分け方を解説!でも詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

着物買取業者を探すときの注意点4選

悪徳業者にあたらないためには、買取業者を探すときから注意が必要です。信頼できる買取業者へ依頼するためにも、注意点を知っておきましょう。

ここでは、着物買取業者を探すときの下記4つの注意点についてご紹介します。

  • 買取業者の評判・口コミをチェックする
  • 査定依頼時の対応をチェックしておく
  • 買取相場を把握して相見積もりを取る
  • キャンセル料などの費用を確認しておく

買取業者の評判・口コミをチェックする

買取業者を選ぶ際は、評判や口コミを必ずチェックしましょう。

評判や口コミは、業者の信頼性やサービス品質を判断するための重要な情報源です。買取業者の評判を見れば、過去の顧客が実際に受けたサービスに対する声を確認できるため、サービスの質を客観的に判断できます。

査定依頼時の対応をチェックしておく

査定依頼時の対応は、業者の信頼性を確認する要素の一つです。誠実な対応をしてくれる場合は、信頼できる業者である傾向にあります。

例えば、査定依頼時に不明点を聞いた際の対応は確認しておくといいでしょう。丁寧に答えてくれる場合はいいですが、ごまかしたり満足に説明がもらえなかったりした場合は注意した方がいいです。

買取相場を把握して相見積もりを取る

自身で買取相場を把握し、複数の業者から見積もりを取ることで、最適な査定価格で買い取ってもらえます。

買取相場はインターネットで調べればすぐに出てくるので、査定依頼前に調べておきましょう。

また、複数の業者から見積もりを取ることで、最も高い査定価格を提示した買取業者に買取ってもらえます。

多少手間はかかりますが、悪徳業者へ依頼しないためには、買取相場を把握して相見積もりを取るのが有効な方法です。

キャンセル料などの費用を確認しておく

キャンセル料やその他の費用を事前に確認することで、予期せぬ出費を避けられます。一部の業者はキャンセル料や返送料など、事前に説明のない費用を請求してくるケースがあります。

そのため、事前にかかる費用はチェックしておきましょう。

着物買取査定中の注意点5選

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事前に丁寧な対応をしてくれただけでは、100%信頼できる買取業者とは言えません。買取査定中も注意すべきポイントがあるため、把握しておきましょう。

ここでは、着物買取査定中の下記5つの注意点についてご紹介します。

  • 名刺や古物商許可証を見せてもらう
  • 一人では立ち会わない
  • 着物の扱いを見ておく
  • 査定の根拠を聞く
  • 売らない場合はハッキリ断る

名刺や古物商許可証を見せてもらう

買取業者が合法的に業務を行っていることを確認するためには、名刺や古物商許可証の提示を求めましょう。

名刺を見れば、会社名や名前が確認できます。名刺の提示を渋るようであれば、何か後ろめたいことがあるのかもしれません。名刺を提示してもらっても不安な場合は、インターネット上で会社名や名前を調べてみましょう。

また、古物商許可証は、買取業者であれば必須の資格です。査定時にも常に提示できるように持ち歩く必要があるため、古物商許可証を持っていない業者は違法営業の可能性があります。

よって、業者が名刺や古物商許可証を提示できない場合は、その業者との取引は避けるべきです。

一人では立ち会わない

一人で買取業者と対面するのは避け、必ず他の人に立ち会ってもらうべきです。

一人で対応すると、業者による不適切な行為や強引な買取を防ぐのが難しくなります。特に、女性や高齢者は反抗しづらく、トラブルに巻き込まれやすいです。

安全を確保するためにも、必ず他の人に立ち会ってもらうようにしましょう。

着物の扱いを見ておく

業者が着物を適切に扱っているかという点も、信頼できる業者なのかを見極めるポイントになります。

着物の状態は査定額に影響するため、買取業者は商品を丁寧に扱うのが基本です。そのため、商品を雑に扱う業者は信頼性に欠けるため、取引は避けるのが無難でしょう。

査定の根拠を聞く

査定結果が出たら、その根拠を業者に説明してもらうことも有効です。信頼できる業者であれば、査定の根拠をしっかり説明してくれます。

ただ、商品の本来の価値に対して大幅に安い値段で購入する「買い叩き」を行っている業者は、査定の根拠を話したがりません。そのため、査定の根拠を説明してくれない業者とは、取引をしない方がいいでしょう。

売らない場合はハッキリ断る

着物を売る意志がない場合、または査定結果に納得できない場合は、ハッキリと断ることが重要です。一度売ってしまったら買い戻すことは難しいので、迷ったら売らない選択を取るほうが後悔しないでしょう。

もし着物買取でトラブルに遭ったら…

いくら注意を払っていても、トラブルに巻き込まれてしまう可能性をゼロにはできません。そこで「もし着物買取でトラブルに遭った場合は、どうすればいいか」をチェックしておきましょう。

ここでは、もし着物買取でトラブルに遭ったときの下記2つの対処法についてご紹介します。

  • クーリング・オフを利用する
  • 国民生活センターへ連絡する

クーリング・オフを利用する

着物買取でトラブルに遭遇した場合、クーリング・オフを利用するのが有効です。

クーリング・オフは特定商取引法に含まれていて、法で定められた返品制度です。売却が完了してから8日以内であれば、申込によって売却を無かったことにできます。

例えば、査定時に圧力をかけられて買取を断れなかった場合でも、後でクーリング・オフを利用すれば、契約を破棄できるのです。

クーリング・オフを利用すれば不利益を最小限に抑えられるため、トラブルに遭ったらまずクーリング・オフを検討してみましょう。

国民生活センターへ連絡する

着物買取でトラブルに遭遇した場合、国民生活センターに連絡するのも有効な手段です。

国民生活センターは消費者の生活を守るための公的機関であり、消費者が被害を受けた場合の相談窓口として機能しています。国民生活センターへの相談は無料のため、泣き寝入りする前に、まずは相談してみましょう。

国民生活センターに連絡すれば、専門家からのアドバイスを受けられます。丁寧に対応してもらえるため、ぜひ活用してください。

まとめ

悪徳業者のトラブルを避けるためには、買取業者選びに注意が必要です。買取業者を探すタイミングはもちろん、査定中も信頼できる買取業者なのかをチェックしましょう。チェック項目は、この記事で紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

万が一、トラブルに遭遇した場合でも、クーリング・オフを利用したり、国民生活センターへ相談したりすると、対処できます。これらの注意点を押さえて、トラブルに巻き込まれずに安心して着物買取を依頼できるようにしましょう。

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