金1gあたりの買取価格・相場とは?金買取時に重要となるポイントも併せて解説

2023/11/14

「金を売るといっても、あまり量は多くないから売れるか心配」といったお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

一口に金といっても、必ずしも大きければ大きいほど、重ければ重いほど高く売れるとは限りません。

そこで今回は、金1gあたりの買取価格や、金買取において重要とされる比重について解説します。
金買取の査定依頼を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【2023年8月】金1gあたりの買取相場は?

2023年8月は、金の買取価格が過去最高を更新しました。

現時点で1gあたりの金属がどのくらいの価格で取引されているのかが分かれば、おおよその相場の流れが見えてきます。

ここでは金とプラチナの買取相場について確認してみましょう。

2023年現在の金1gあたりの買取価格・相場

金やプラチナの価格は、日々変動しています。

ここでは、2023年8月単月で見た金相場と、1月〜8月までの相場をまとめました。
最安値から最高値の幅や、平均相場の把握ができますので、参考にしてみてください。

【2023年8月単月の金買取相場】

2023年8月の金相場
最高値買取価格9886円
最安値買取価格9655円
平均買取価格9755円

【2023年1月から8月時点の金買取相場】

2023年1月~8月の金相場
最高値買取価格9886円
最安値買取価格8579円
平均買取価格9295円

8月29日に過去最高価格になったため、8月単月の平均買取価格が高くなっています。

現時点で1gあたり9700円前後までやや下がりましたが、いまだに高値の状態が続いているようです。

2023年現在のプラチナ1gあたりの買取価格・相場

次にプラチナの相場を見てみましょう。

金と比較すると安い相場で取引されているのが分かります。
金とプラチナは需要が違うため、異なる値動きをしているのが特徴です。

【2023年8月単月のプラチナの買取相場】

2023年8月のプラチナ相場
最高値買取価格4916円
最安値買取価格4461円
平均買取価格4635円

【2023年1月から8月時点のプラチナの買取相場】

2023年1月~8月のプラチナ相場
最高値買取価格5197円
最安値買取価格4289円
平均買取価格4706円

プラチナは5月に5197円と、一時的に価格が上がりましたが、高値は継続せず、平均は4700円台となりました。 

プラチナは、長期的にみると徐々に相場が上がってきていることがわかります。

買取業者によっては1g未満の金でも買取ってもらえる

金の相場は1g単位で算出されていますが、業者によっては1g以下でも買取り可能です。
金を査定するときに、買取業者は0.1g単位で精密に計れる計量器を使うため、正確に算出できます。

最近は華奢なジュエリーなども増えていますが、まとまった量がない方でも、買取りができるでしょう。

ただ、業者によっては少量の買取りはできないところもありますので、事前に確認するようにしてください。

金買取では比重が重要となる

金を買取りする際は、その製品に金がどれくらい含まれているかが査定のポイントになります。

なかには「刻印と比重が違っていた」というケースがあるのも事実です。
ぜひ、ご自宅で簡単にできる比重の確認方法で、お手元の金をチェックしてみましょう。

買取品における金の比重

金の比重を確認することで、そのものにどのくらいの金の量が含まれているかが分かります。

金製品は、ほかの金属が混ざっているものが多く、刻印がないと見た目では判断ができません。

また、一見すると金に見えても、金メッキだったり、そもそも金ではなかったりなど、偽物の可能性もあります。

あらかじめ比重を確認することは、純度を調べるだけでなく、買取金額の予想や、買取り時のトラブル回避にも繋がるでしょう。

自分で金の比重を計る方法

金の比重は、はかりと、水・糸・容器(金製品が入るサイズ)の4つがあれば、ご自宅でも確認することができます。

比重は、【金の重さ(g)÷金の体積(㎤)】で算出できますので、それぞれの値を計測してみましょう。

ただ、宝石が付いていたり、中が空洞だったりする場合は、正確な数値は測れませんので、ご注意ください。

金製品のみの重さを測る

まずは、金製品そのものの重さを測ります。
はかりにのせた数値をメモしておいてください。

今回は、20gだったと仮定して計算していきます。

水を入れた容器を測りにのせる

容器に、金製品がしっかり沈む量の水を入れてください。
この水の入った容器が比重計になります。

はかりに水の入った容器をのせたら、そのままメモリを0gになるようにリセットボタンを押してください。

金製品を糸で吊るし、水に沈めて体積を確認する

はかりに水の入った容器を乗せたまま、金製品を糸で吊るして水の中に沈めます。

このときに、金製品が完全に水につかっていることと、底につかないようにするのがポイントです。

水に沈めると、はかりのメモリが金製品の分、計測されているのが分かります。
その数値が金の体積ですので、メモしておきましょう。

水の密度は1㎤あたり1gとなるため、今回は1.1g=1.1㎤と仮定して算出します。

金製品の重さを体積で割って、比重を算出する

これで金製品の重さと体積が分かったので、最初の計算式に当てはめてみましょう。

20g(金製品の重さ)÷1.1㎤(金製品の体積)=18.1 

以上の計算から、この金製品の比重は18.1であることがわかります。

金の比重の値について

金の比重は、純度によって異なります。
下記の比重値を参考に、お手持ちの金の純度を確認してみましょう。

この比重値はあくまでも目安の数値です。

お手持ちの金が、カラーゴールドの場合は、合金の分量などにより、比重に違いが出る可能性があります。

金の純度比重値
K2419.13~19.51
K2217.45~18.24
K2016.03~17.11
K1814.84~16.12
K1412.91~14.44

金製品の査定ポイント

金を査定するときに注目すべきポイントは、《外観》《重量》《純度》の3つです。
この3つをそれぞれチェックして、正確に査定します。

ここでは、各項目のどのようなところを査定するのかを解説しますので、お手元の金で確認してみてください。

外観チェック

金買取の際に最初に確認するのが、金製品の外観です。
ルーペで細かくチェックして、金製品の刻印の有無などをチェックします。

また、ジュエリーなどの金を買取りする場合は、見た目の美しさも査定のポイントです。
中古で販売できるような品質の場合は、価値を上乗せした査定にも期待できます。

宝石が付いているものなどは、宝石の価値も査定対象になりますので、ものによっては金相場に上乗せされる可能性もあるでしょう。

重量チェック

金製品の買取りは、1グラムあたりの金相場で換算します。
そのため、買取りする金製品の重量は大切なポイントです。

宝石つきのデザインなどは、そのままでは正確な金の重量を測れませんので、金以外の重量を差し引いて算出します。

宝石は、【カラット数=重さ】のため、ついている石が何カラットかが分かれば、地金の重さのみの算出が可能です。

なかには、金とプラチナなど、2種類以上の金属が混ざったジュエリーも多くあります。
分解できるものは分解して、それぞれの重さに合った価格で査定しますが、分解できないものは、比率査定で算出されるのが一般的です。

比率査定は、見た目で金とプラチナの比率をおおよそで分けて重量を査定するため、実際と異なる可能性が出てきます。

純度チェック

純金であれば、製品の重量のまま査定できますが、純度は製品によりさまざまです。

最初に外観のチェックで刻印の確認を行い、刻印が確認できないものは、比重計やX線で純度を確認します。

含有されている金の量が分かれば、金相場に準じて正確な査定が可能です。

刻印などで純度が分かる場合、簡易的に買取金額を計算できますので、事前にチェックしてみると良いでしょう。

K18の場合、75%が金のため、【金製品の総重量×0.75】で算出できます。

査定品の総重量が20gなら、20×0.75=15gが含有されている金の量です。

査定当日の金相場がgあたり8000円だった場合、8000×15=12万円がおおよその買取金額です。

まとめ

金の査定では、純度・重さ・外観がポイントです。
特に純度は、見た目ではわからないため、ご自身で判断が難しいところでもあります。

そのため、ご自宅で簡易的にできる比重の測定で、一度確認してみると良いでしょう。
この比重が分かれば、おおよその純度がわかり、買取金額が想定しやすくなります。また、買取りをする前に、相場のチェックも欠かせません。
高いタイミングで売却すれば、それだけ利益も大きくなりますので、値動きも意識的に確認しておくのがおすすめです。

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